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沖縄の三線(サンシン)で元気出して行きましょう! |
三線(サンシン)の製造工程です。
三線を作る工程は大きく分けて次の6工程です。
@ 棹の加工 A棹の漆塗り B胴の加工 C胴張り(蛇皮張り)
D胴掛け、糸掛け、絃掛け(範)、駒の加工 E組み立て(三線の完成) です。
以下、それぞれの工程について説明します。

1・棹
三線の棹に使う木材は、リュウキュウコクタン(方言名・クルチ)、紫壇、イスノキ(方言名・ユシギ)などです。
いずれの木材もその芯材を使用します。これらの木は材質が硬くて変形が少なく(狂いがない)、また虫害に強くて、その上美しい音色を出すなどの特徴があり、三線の棹に向いているからです。
リュウキュウコクタンの中でも特に斑のあるものは珍重されます。斑はウズラの羽の赤茶色のまだら模様に似ている事から、それを方言で〈ウズミラー〉といっており、最高級品です。
リュウキュウコクタンは現在、入手が困難でセイロンコクタンやアフリカコクタンがよく使用されています。
用材は〈荒分け〉した状態で3年間程材質をより硬くして狂いを少なくするため自然乾燥させます。
荒分けした用材に、おおまかに棹の型を描いておき、それにそって削り取っていくのが〈荒削り〉の工程です。
荒削りの次の工程は〈型どり〉です。定規をあてて型をとり、それに沿って削ったり、穴を開けたりしていきます。この工程で棹の型が決定します。
型どりを終えた棹は一本一本壁に掛けておきます。

2・棹の漆塗り工程
@割れ目をコスクで埋めて表面を平らにして、2、3日乾燥させます。(コスクとは漆と小麦粉とコクタンの屑を混ぜて練ったものです)
A さらに表面を平らにする為に、ニービジー(第三記砂岩の粉)を全体に塗って一日乾燥させます。
B 漆とクチャー(第三記泥灰岩)を混ぜたイッページーを塗り、一日乾燥させます。それを紙ヤスリで拭き取り一日置きます。
C
漆とクチャーを混ぜたシリホーヤーを塗り、二日間乾燥させます。
D
水研ぎ・水ペーパーで研ぎます。
E
中塗り・一日置いて乾燥させます。
F
中研ぎ。
G
上塗りをして仕上げます。二、三日置いて乾かせます。上塗りの工程では、ほこりや塵が付かないように細心の注意をはらいます。この工程における乾燥は自然乾燥です。
3・胴の加工
胴に使う木材は槇(イヌマキ、方言名・チャーギ)、桑(シマグワ、方言名・クヮーギ)、楠(クスノキ、方言名・クスヌチ)、伊集の木(イジュ、方言名・イジュ)などの板を四枚つなぎにして用います。
胴の大きさは、それぞれの型によって異なり、南風原型は高さ二寸五分・長さ六寸四分、知念大工型は高さ二寸八分・長さ六寸四〜五分、与那城型は二寸八分・長さ六寸五〜六分です。(写真)
現在の胴の内側は平坦に加工されていますが、古い胴を見ると真壁型の場合、内側に彫り込みがあり、響板として工夫されている事がわかります。

5・胴掛け、糸掛け、絃掛け(範)、糸駒(義)の加工
現在これらの品のうち、絃掛けと義は三線製作者が作ることもありますが殆ど専門の業者に任せます。胴掛けは布製、糸掛けは紐製、義は竹製です。


6・組み立て
棹や胴が仕上がり、胴掛けや糸掛けなどの付属品が揃うと糸(絃)を取り付けて組み立てます。これで三線は完成です。
組み立てたあと、三線がいい音色を出せるように〈ブーアテ〉をします。ブーアテとは野の面と絃の高さとの調和を図ることで、三線にとっては生命というべきものです。ブーアテをうまくしないと、その三線の良さを殺すことになるからです。糸はテトロン製で本土から、撥は水牛の角型で台湾から輸入します。糸はかつて絹のより糸を使っていましたが現在はテトロン製の糸が使用されています。
